ワンダークラス活動記録
5月3日~4日(1泊2日)
5月のワンダークラスの活動は、1泊2日のキャンプに挑戦です。
7月に自分たちの力でキャンプを企画していくために必要なスキルや考え方を学んでいきます。
ワンダークラスの特徴は、自分たちの力で考えて、自分たちの力で創り上げていくこと。
朝、集合した子どもたち。
自分たちで切符を購入して、電車に乗り込みます。

今回は、電車で約2時間半の移動。子どもたちにとっては、ちょっとした長旅です。


キャンプ場に到着したら、みんなでお昼ご飯。

そして、いよいよキャンプ場へ。
まずはテントの準備にかかります。

チームで使うテントの場所も自分たちで相談して決めていきます。
その後は、キャンプをする上での危険ポイントを考えるために「リスクマネジメントワーク」をチームで実施しました。

① キャンプ中、どんな危険が起こりそう?
② 危険の大きさってどのぐらい?危険度1~5でランク分けをしてみよう。
③ どんな風に対策をしておけるかな?
チームの中でかなり活発に意見が飛び交いましたね。
「転んでケガをするは危険度低いんじゃない?」
「え~、でも転んだ先に鋭利な石があったら、かなり大怪我になるよ?」
「たしかに。それなら、転んでケガをするは、危険度4にする?」
「そうしよう!」
こんな風に、一つ一つ自分たちで相談しながら決めていきます。
リスクマネジメントにおいて何よりも大切なのは、自分たちでどんなリスクがあるのか事前に想像することです。
大人から言われたから守るではなく、いかに自分たちで考えられるかが、何よりのリスクマネジメントになるわけですね。
さて、その後は晩御飯づくり。
いつもは自由に考えてメニューを決めていくことが多いワンダークラスですが、今回はオーソドックスにカレーライスです。
自由にメニューを決めるのは、7月のキャンプでのお楽しみ☺
今回の火おこし道具は全部で3つ。
1、 マッチ
2、 メタルマッチ
3、 火打ちがね
チームで相談しながら、何で火おこしをするかを決めていきました。

いただきます!
どのチームも美味しくできましたね。

もう少し失敗してくれても良かったのに、、、笑
そして、その後はキャンプファイヤー🔥

7月のキャンプファイヤーでは、チームごとにレクリエーションを考えてもらいます。
そして夜の時間。
チームで今日の出来事をふり返っていきます。

楽しいこともたくさんあるけど、高学年、中学生にもなると、多感な年頃。色んな葛藤を抱えながら活動をしています。
チームのメンバーとの関わり。チームに対しての関わり。
気持ちと言葉がズレていったり、感じていることが上手く言語化できなかったり。
そんな一つ一つが、何よりも冒険であり、何よりも成長の機会ですね。
人が自然と感じることに良い悪いも、正解不正解はない。
大切なのは、感じたことをもって、どう行動するかを考えていきます。
さて、2日目の朝。
なぜかキャンプの朝って、みんなめちゃくちゃ早起きなんですよね(笑)
特に時間の決まりはなく、チーム毎に自由に時間を決めているはずなのですが、、
全チーム6時ごろから活動スタートです。
朝ごはんは、牛乳パックを使ったカートンドッグと、コーンスープ。そして、同じタイミングで昼ごはんのおにぎりを作っていきます。
同時にテント内の片付けも終わらせなければなりません。
目標時間は10:00です。
それまでに
・朝ごはんをつくって食べる
・昼ごはんのおにぎりをつくる
・テント内の片づけをする
を終わらせていきます。
何から始めるか、どんな時間配分でいくか。チームで相談しながらの活動です。火おこしから始めないといけないので、役割分担をどう作っていくかがポイントですね。
そんな様子をInstagramで生配信してみました。
こちらをご覧ください。
https://www.instagram.com/reel/DJNXHttzuje/?igsh=MTd3ZWkxM3I2Nm52OQ==



さて、目標の10:00になりました。
2チームはなんとか間に合いましたが、1チームだけ間に合わず。
「10:00に間に合いませんでしたね。どうして間に合わなかったんだろうね?」
「だってシートのたたみ方を教えてもらってないもん」
「そうなんだ。でもりょうた先生は、みんなの前でチームの中に1人、シートのたたみ方を教えた子がいるって伝えていたよね。」
「うん」
「だったらそれは、教えてもらっていないんじゃなくて、自分から聞かなかったってことじゃないかな?もしくはチームで伝えきれなかったっていうことでもあるかもしれないね」
「そうかも、、、」
「時間に間に合わなかったこと自体はもうどうしようもないんだけど、どうして間に合わなかったかを考えておかないと、次も同じことになりそうだと思わない?」
「たしかに」
「そうだよね。でも、今回チームで考えておければ、次は改善できるかもしれないよね。ちょっとチームで考えてみようか」
そんな風に、要所要所のタイミングで、チームでふりかえりする時間を作っていっています。
チームとしてどう動いたら良いか、一人ひとりがチームのために何をしていったらよいか。
こんな瞬間が何よりの学びのチャンスなわけですね。
たくさん葛藤して、たくさん考えてもらいます☺
さて、その後は、チームごとに考えたレクリエーション大会です。
1チーム10分程度でレクリエーションを企画し、進行してもらいました。

どのチームも工夫を凝らした内容でなかなか面白かったですね!
そして、みんなでお風呂へ。
最後はチームごとにふりかえり。
感じたことを共有していきます。

今回のキャンプでは、チームでのコミュニケーションはかなり活発に行われていたように感じています。
ただ、それも個人個人の能力やスキルが高いことで、子どもたちがある程度上手に回せてしまっている感も同時に感じています。
もう少し深く見ていくと、ひとり一人葛藤を抱えていながら、どうチームと向き合おうかを考えていっている姿も見えてきました。
表面上では上手く関われる、でも何か予想外の問題が起こったときに、ついつい他人ごとにしてしまったり、自分の本心をチームに伝えたりすることが上手くできずに、我慢したまま過ごしてしまう。
実はこれって、子どもたちに限らず、私たち大人にとっても言えることですね。
そんな気持ちにどう向き合い、どう人と関わり、どうチームや集団と向き合っていくのか。まさに生きた学びだな~と感じながら見ていました。
少しずつそんな気持ちを揺さぶりながら、自分の気持ちと向き合い、自分で考えられるような機会を創っていきたいと思っています。
いや~今年も面白い!!
今後が楽しみですね!