7月27日~28日、ワンダークラスで無人島キャンプに挑戦しました。
ワンダークラスのキャンプは、子どもたちが自分たちで企画するオリジナルキャンプです。
キャンプでの食事メニュー、無人島へ持ち込む食材、無人島で使う物品まで、キャンプで必要なことを全て自分たちで計画して決めていきます。
前回の活動で、丸一日かけてチームで話し合いながら決めていった計画を実際に実行していきます。
計画通りに進むのか?それとも計画通りにいかず別の方法を考えていかなければならないのか、トコトン自分たちで考えていかなければなりません。
では、実際に見てみましょう!
無人島キャンプスタート
朝、大きな荷物をもって集合してきた子どもたち。
昨年度も参加した子は、「無人島のフナ虫が本当に嫌なんだよね~」と、嫌な気持ちもアリながら頑張ろうとする気持ちを伝えてくれました。
中には、人一倍大きなカバンを持ってきている子もいました。「今回のキャンプの目標は、快適に過ごすこと!そのために快適になるようなアイテムを持ってきた!」
なんとカバンの中には、チームのみんなも使えるように、折り畳みのイスや机が入っているそう。自分だけでなく、チームのみんなに対しての意思を感じます。
他にもリュックサックとは別に大きなボストンバッグをもってきている子がいました。その中には、なんと流しそうめん器が入っているそう!
前回の計画の際、チームで流しそうめんをやろうとなり、「持っているから持っていくよ!」と決めたそう。でも、電車で持っていかなければならないことに気づき、家でも本当に持っていけるの?と話し合いになり、相談の連絡も頂きました。
持っていかなくても大丈夫との話もあったものの、最終的には本人の「持っていきたい!!」という強い意志で持ってくることに。チームのみんなで決めたから!という気持ちがあったんでしょうね。後ほどその様子も書いていきます。
さて、前置きが長くなりましたが、いよいよ出発です。
電車を乗り継いで、約2時間をかけて港まで向かいます。電車の乗り継ぎも、勿論チームで動いていきます。
乗り換えの場所、乗る電車、清算など、すべて大人が指示を出すことなく、自分たちでやっていきます。駅員さんと話をするのも勿論子どもたち。旅の道中も全部しっかりと経験していきます。
そんなこんなで、港に到着!
無人島生活のはじまり
さあ、船に乗り込んで無人島に向けて出港!!
無人島で使うものを自分たちで確認
無人島に到着をしたら、まずは物品と食材の確認からスタートしていきます。
レンタルを希望していた物品、購入を依頼していた食材を自分たちで再度確認していきます。
お鍋が1つ、しゃもじが2つ、包丁が2本、、、などなど
これらの個数もチームによって異なります。
そして、食材。腐らない食材に関しては、前回の活動で、自分たちで購入していましたが、生鮮食品に関しては、購入依頼のあったものをこちらで購入していきました。そのため、食材がしっかりとあるかどうかも自分たちで確認します。
テントを立てよう
無事に確認ができたらテントの設営へ。無人島では1人1つのテントを使って生活します。
テントは自分たちで考えながら立てていきます。
立てたことがある子がチームの中にいるため、上手くコミュニケーションを取りながら設営していきます。一人で立てるよりも、協力しながら立てた方が早く立てられるのは、コミュニケーションの大切さを感じるポイントですね!
さあ、ここからは完全にチームでの行動となります。
海で遊ぶもよし、食事を作るもよし、それ以外になにをするのも、全部が全部チームの自由なわけです。
『何にもないけど、何でもできる』
チーム活動のはじまり
こちらではさっそく海遊びが始まりました。暑い日の海遊びは気持ちいいですね~
こちらは、島の探検に出かけに行きました。
実はこの島、潮が引くと本土まで道ができる非常に面白い島なんです。
ちょうど干潮のタイミングで道ができていました。
「島、脱出成功!」
到着してすぐに脱出体験をしていました(笑)
こちらは釣りに挑戦。釣竿も自分たちで持ち込みです。
釣りをしたことがある子が、初めて挑戦する子に、釣りのポイントを教えてあげています。
さあ、釣れるんでしょうか?
そうこうしているうちに夕方に。
1日目の晩ご飯づくり
晩ご飯づくりを始めるチームが出てきましたね。
調理はもちろん火おこしからスタートします。そして、薪は現地調達です。主には流木を使いながら火おこしを始めていきます。
1日目のメニューは?
青チーム:ハンバーグ丼と酢豚
赤チーム:餃子と親子丼
緑チーム:ハヤシライス
さてさて、どうなるでしょうね(^^♪
こちら赤チーム、上手なハンバーグが形作られています。
でもハプニング発生。酢豚のお酢が足りないらしい、チームで話し合いが始まりました。
「酢豚できないよ?どうしよう」
「え~、どうしよう、、、」
結果的には、野菜炒めに変更に。
そして、こんな話も。
「ハンバーグ裏返すのが大変!!」
「じゃあ、もうそぼろにしようよ!!」
え?(笑)
ということで、ハンバーグ丼から、ハンバーグを崩していき、そぼろとして炒めることになりました。最高ですね(笑)
こちら赤チーム。
餃子と親子丼に挑戦です。
まずは、餃子の種をつくっていきます。
ひき肉に、キャベツを刻み、ニラを入れて、ネギを入れて混ぜ込んでいきます。見事!!餃子の種の完成です。
そしてみんなで餃子の皮で包んでいきます。なかなかのクオリティに驚きですね。
そして、完成!!
みんなでいただきます!
そして、こちらは緑チーム。
何やらハプニング発生!?
「あれ!!?ハヤシライスのルーが無い!?食材購入リストに入れ忘れた??」
「え、そういえば書いた覚えないかも・・・」
「え~~!?どうするの!?」
「え、ハヤシライスのルー、この前買ったじゃん」
「あ、そうだったっけ。良かったあああ」
何気ない会話ではありますが、聞いているとめちゃくちゃ面白いですね。
食事は浜辺で「いただきます!」
そうこうしているうちに、だんだんと日が暮れていきます。
無人島、夜の時間へ
さあ、お待ちかね!!花火タイム!
花火も予算の中で自分たちで購入しています。
日が暮れて暗くなってきた浜辺を色とりどりの花火が彩ります。
奇麗ですね~
それ以外にも思い思いに過ごす、無人島の夜更け。
緩やかに流れていく時間。何気ない時間ではありますが、なんともノスタルジックでいいですね~。
夜も更け、シャワーを浴びていきます。
実はこの無人島、水道が通っているのもあり、水のみのシャワーがあるんです。ただし、電気がつかないので、真っ暗なシャワー室が。
これが結構怖い、、、。電気を持ち込んで照らしながらシャワーを浴びていきます。
こんな会話が聞こえてきました。
「シャワーから出るまで、そこで待ってて!」
「分かったから、早く入ってきなよ」
シャワーに入り
「○○そこにいる!?」
「いるよ!大丈夫だから!」
「ねえ!シャンプーがどれか分からないんだけど!」
「書いてあるから見てみな!」
大きな声でシャワー室の中と外で会話をしています。
外で待っているのは、去年も参加していた経験者。いつの間にか、誰かを助けられるような力が身についていたんですね。
子どもたちのこんな会話を聞きながら、不便な生活は子どもたちにとっては大変なこともあるかもしれない。でも、だからこそこうやって助け合ったり、気に掛け合ったりする関係が非常にできていくんだろうな、と感じていました。
シャワーから出てきたその子に、「シャワーは入れた?」と聞いてみると、「入れたよ」とさらっと答えて、まるで何ともなかったかのような顔で歩いていきました。グッジョブですね~
その後も浜辺で過ごす子、眠くなってテントに戻る子。
それぞれが自由に過ごしていきます。
いつの間にか、島から話し声が聞こえなくなりました。
明日はどんな1日になるかな?
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