夏休みプロジェクト一般募集は6月12日(木)21:00~スタート✨

ステップ(ペンギン)5月活動「火おこしからカレーライスづくりに挑戦しよう!」

月1回の冒険教室

「のあそび冒険教室」

ステップ(ペンギン)5月活動

今月のステップクラスは、カレーライスづくりに挑戦しました。

当初は雨予報でしたが、当日の天気は晴れ!

なんだかビックリするぐらいツイていますね。

朝、集合した子どもたち。

「みんな、今日は何をするか知っているかな?」

「カレーライスづくり!」

「火おこし!」

一般的な野外活動だったら、ここからカレーの作り方と火の起こし方を子どもたちに説明していきます。

でも、EDUCAMP流は違うんです。

まずは、子どもたちに質問することから始まります。

「そうだね。今日は火おこしをして、カレーライス作りに挑戦していきます。みんな、火おこしとカレーライスづくりの説明してほしい?」

説明することが当たり前ではなく、自分たちは説明を必要としているのかを考えてもらうことから始めていくんですね。

「いらない!!やったことあるもん!!」

大半が意気揚々と答えてくれます。

「そうかあ。説明いらないかあ。でもグループの中には初めて挑戦する子もいるよね。説明がいらないっていう子は、全部自分たちで教えていけるってことだよね?」

「できる!!」

「そうか~。その場合、りょうた先生は一切のアドバイスをしないけど大丈夫?」

「え・・・?」

「じゃあ、グループごとに話し合ってみようか。火おこしの方法とカレーライスの作り方、お米の炊き方を聞きたいかどうか。説明を聞かないっていうグループは、本当に説明無しで始めてもらって大丈夫だよ」

「え~!!どうしよう!聞いた方がいいって!!」

ここから一気にグループでの話し合いが、盛り上がっていきます。

言われたことをやっていけば良いのではなく、本当の意味で自分たちの力で取り組むためには何が必要かを考え始めます。

こんな風に伝え方、始め方を少し変えるだけで、子どもたちが「自分事」として考えられるかどうかが変わっていくのではと考えています。

今回、火おこしの説明を聞いたグループは、なんと赤グループ1つだけでした。

そして結果的に、、、

赤グループが火おこし1番乗りで成功✨

ちゃんと説明をきいた成果が出ていましたね。

他のグループはかなり苦戦していて、マッチを使いきってしまったグループもありました。

「マッチってまだありますか?」

「渡した分しかないよ」

「え~!!あと3本しかないんだけど」

「そうかあ。それは困ったね~」

これができるのは、のあそびの活動では野外スキルの習得ではなく、失敗から学ぶこと、自分たちで考えることを目的としているからなのです。

上手な火の起こし方や、野外スキルやサバイバルスキルの習得ではなく、あくまで失敗や困難の中で、どんな風に考え、どんな風に人と協力していけるかを大切にしています。

だからこそ、失敗大歓迎なんですね。

マッチがなくなることも大歓迎。

火が着かないことも大歓迎。

新聞紙がなくなることも大歓迎。

そんな失敗の中で、初めて自分たちで知恵を出し合って考えるんです。

「どうしよう・・・マッチ無くなっちゃた」

「他のグループからもらおうよ」

「え~誰が言いに行く?」

「どうしよう・・・」

もしも野外スキルの習得を目的とするならば、こんな風にグループ活動をするよりも、習熟度別に分けて、個別にレクチャーしていった方がよっぽど効率的ですよね。

でも社会の中で生きていく上で本当に大切なのは、野外スキルじゃなく、困難の中でどう考えられるか、どうしたら人と一緒に考えられるかといった力なのです。

例え同じ野外活動をしていても、何を目的にしているかによって、アプローチの仕方は大きく変わっていきますね。

「最後の一本でついた!!」

そんな感動を体験したグループもありました。

最後の一本になってしまったマッチ箱。

火をつける瞬間には、グループの全員がじ~っと火を見つめていきます。

その顔は真剣そのもの。

この瞬間こそ、まさに冒険の瞬間です。

正直、1食ぐらいお昼ごはんが食べられなくても困らないじゃないですか。

もしも美味しいカレーライスを食べたいなら、お金を払ってカレーライス屋さんに行った方がいい。

そう思いませんか?

そうじゃなくて、自分たちで取り組む挑戦にこそ価値がある。

さて、結果的には全チームカレーライスができたようです。

苦労すればするほど、完成したカレーライスは美味しく感じますね。

「めちゃくちゃ美味しい!!!」

終わった後は、みんなで洗い物。

借りた物品をグループで力を合わせて洗っていきます。

そして、全部片付けが終わったチームからフリータイムに。

短い時間とはなりましたが、自分たちの力で生み出した自由時間。

思いっきり楽しんでいましたね!

活動の最後では、グループごとにふりかえりをしていきます。

感じたことや考えたことを言葉にする時間。

「火おこしの説明を聞かないって決めたけど、やっぱり聞けばよかったなって思った。自分でやるよりももっと上手なやり方を聞けたかもしれない」

「他のグループからマッチをもらえてよかった。すごい助けられた」

「正直、今日はお昼ご飯を食べられないかもって思った。でも、最後まであきらめずに頑張れてよかった」

葛藤の分だけ、学びがある。

冒険の分だけ、成長がある。

まさに「冒険が人を育てる」ですね。

みんなナイスチャレンジでした!!

また来月もお楽しみに!!

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